勝風神刀流の歴史
異国の地にて・・・
「 勝風神刀流剣武術 」の歴史は、創始者であり初代宗家の筒井 勝風(本名 纒)が、大正7年に17歳で単身現在のベトナム・ハノイに渡ったことから始まります。
その翌年、大正8年に彼の地で林 政人先生に出会い、渡航以前より詩吟に覚えのあった初代は、林先生の詩吟・剣舞の技に非常に感銘を受け、また遠い異国の地で日本文化に触れることができたという喜びもあり、そのまま同氏に師事することになりました。
その後ハノイを離れてからも、あらためて 東 學風先生に師事し、さらに詩吟・剣舞の技に磨きをかけた初代は、今度は自らが伝える立場となり、当時日本の占領下にあった韓国で各地の警察署や学校をまわって剣舞・詩吟の披露・指導を行いました。このころの時世上、詩吟や剣舞は士気の向上目的などで隆盛を誇ったようです。
昭和19年には大日本吟剣有段者會より朝鮮総支部長に任命されております。