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剣士の心得の章

   剣武の作法と心得


「剣武(剣舞)」は芸事でございますので、ただひたすら体だけを動かせばよいというものではなく、それに向きあうに当たって必ず守らなければならない流派としての決まり事や作法というものがございます。そして、それをお稽古時や日々の営みの中で尊守することによって、強い精神や礼儀正しい所作を身につけることができるのです。
ここではそれを、一部ではございますが紹介させて頂きます。


1、「剣武」という表記について
2、「剣武道訓」について
3、服装について
4、究極の目標


1
 まずはじめに「剣武」という表記について、でございます。
   私どもでは「けんぶ」という言葉の表記を通常「剣舞」ではなく「剣武」としております。
広く一般には「剣舞」と書かれている場合が多く見受けられますし、私どもも総称として表現する際は「剣舞」を使います。
当然「舞い」でございますので「剣舞」という表記は正しいのですが、私どもでは「舞い」の中においても、本来「刀剣を扱う」ということの持つ意味、そしてその根幹にある「武術」としての意味を忘れず実践していくために「舞(剣舞)」ではなく「武(剣武)」の文字を使っております。



2
 次に「剣武道訓」でございます。
 これはお稽古に入る前に一同正座して斉唱するもので、勝風神刀流に在籍する以上は厳守しなければならず、また同時に剣士としての基本理念でもあります。




3
 「服装」について
 服装につきましては、お稽古時は道着に袴、また舞台上では道着もしくは紋付きに袴。色も白もしくは濃紺とし、それ以外の色については規則により一定の職格以上の者にのみ、その使用を許す・・・などといった基本的なものはございますが、それ以上に当流派には、

・質素にして華美にながれざること

という大原則がございます。
これはやはり剣武(剣舞)が芸事からではなく武士道の理に端を発し、なおかつ私ども勝風神刀流がその精神を大切にしているという証でございます。



4
 「三位一体」
  この三位とは、すなわち「舞手(演者)」・「吟者」・「観客」の三者を表しており、この三者が一体になることが、舞台において剣武(剣舞)を披露するに当たって「究極の形」である、ということであります。
初代宗家・二代宗家ともに、その生涯における数千回の舞の中で、真に「三位一体」と呼べるものは、それぞれ一度ずつの経験しかないと言っておりました。
これは作法や決まり事ではございませんが、剣武(剣舞)の道を歩むものとしていつかは辿り着きたいと願う境地の一つであります。






















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